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ムーンライトながら乗車記 名古屋駅−横浜駅



■僕にとってのムーンライトながら



「快速ムーンライトながら」それは鉄道好きの私にとって特急料金がかからずなおかつ青春18切符の使える日本で一番有名な長距離夜行列車です。当然、みなさんは僕が頻繁に使っているように思われるかもしれないですが、関東から関西の往復には特にサラリーマンにとっては使い勝手が非常に悪いのです。(おいおい、いきなり愚痴かよ〜)

 というのも、例えば、大阪から東京に向かう場合。11時8分大垣発に乗るには
午後8時半の大阪発新快速に飛び乗らなければならず、これはかなりきついです。

逆に東京から大阪に向かう場合、会社にそのまま通勤しようとしても、東京発が11時43分発で
大垣に着くのが6時56分。文句なしに遅刻であり、話になりません。そんなわけで僕の東西往復においては高速バスなどが活躍しています。それでも夜行バスで大阪駅に出社当日の早朝6時に到着してプラットホームに立って電車を待っているときのブルーさはたまったものではないですが。

とはいうものの、ムーンライトながらをつかったことがないというのは自分の名にすたると考え、この前、実家に帰るときに約6年ぶりに利用してみました。





■名古屋駅23時18分発



今回は名古屋で会社の同期の小谷君と会う約束をしていたので、夜八時くらいまから十一時くらいまで栄で飲んでムーンライトながらの到着時刻にあわせ名古屋駅に戻りました。

相変わらず馬鹿でかいJRセントラルタワーの上は休日でもあり、若者ですごい混雑しており、名古屋でセントラルタワーがひとつのシンボルになりつつあるんだなと感じました。(ちなみに上のスターバックスで名古屋タンブラーをGET!)

そんなことをしてうろうろしているうちに発車10分前になったので早速ホームに上がっていきました。



すでにムーンライトながらの乗客が荷物をかかえて整列して立っていました。全席指定でもあり、比較的しっかりした列が出来ていて非常に静かな感じでした。一方で、ホームのアナウンスは「本日のムーンライトながらは完売しました。」と繰り返して放送しています。



いよいよ岐阜方面からムーンライトながらの光が見えて来ました。ただ東京に帰るだけなのに、
なんだか、壮大な旅がはじまる時のような胸の高鳴りを感じました。



■ムーンライトながら車内での人間模様



早速、車両に乗り込むとすでに大垣からの乗客がいたこともあり、ほぼ満杯の状況です。ですが、そんな中でも指定席券を持たずに立っている方々が何人かいました。

そのうちの数人は名古屋に通勤しているサラリーマンのようです。彼らは別府や豊橋で降りていきましたが、おそらく
日常の快速電車感覚でムーンライトながらをつかっているようです。

そんな通勤電車状態が豊橋まで続いていましたが、サラリーマンなどは、豊橋でほぼ降りて、いよいよムーンライトながらの本領発揮というべき本格的な快速運転に入ります。

豊橋発車後あたりから車掌さんが車内改札を始めます。これが結構きめ細かい。例えば一回目の改札であいていた席に誰が座っていたら欠かさずチェックしたりと、驚いたことにトイレまで空けていました。これにはさすがに驚きましたが。

 指定券を持たずに空席を占拠していたおばさんも僕の車両にいました。最初は指定席代を払うのを拒絶して車掌ともめていましたが、最後は渋々払っていました。

 それにしても、夜中になっても東海道本線はさすがに日本の基幹路線だけあり、かなりの貨物や夜行列車とすれ違いました。浜松ぐらいになると、半分くらいの人が防犯防止のために明かりがついているのにかかわりなく眠りにつき始めていました。



■沼津駅2時56分

比較的、ムーンライトながら(上り)停車時間が短く、出歩くのがなかなか難しいのですが、沼津でわりかし停車時間が長いので車両の写真撮影を兼ねて降りてみました。すると、筋金いりの鉄道おた君が後ろの車掌さんにいろいろ聞いていました。ムーンライトながらに乗った後々の勤務スケジュールとか。驚いたのが車掌さんは別にいやそうな顔をせずに答えていたことです。車掌さんも、こういう人たちと接する機会が多いからかな?

夜中の駅は本当に人がいなくて物静かです。実は、僕は結構そういう雰囲気がなんとなく好きなもので、沼津でのしばらくの停車はよかったです。ほとんどの人は寝てしまっていましたが。



■横浜駅4時16分



今回、最大の誤算だったのが、寝れなかったことです。高速バスは真っ暗に車内の明かりを消して走りますが、ながらはまったく消しません。
それと結構おしゃべり多かったのも誤算で、僕の眠りを見事に邪魔してくれました。

そんなわけで僕がやっと眠りについたのはJR東日本の管轄区域であり熱海以東からです。しかし、それもつかの間、横浜に知り合いがいるのでわずか一時間も寝ることが出来ず、
ふらふらになって横浜駅を降りる羽目になってしまったのですが。



最後に少し書いておくと、ムーンライトながらの乗車記はくだりで東京〜大垣間を取り上げるのが多いですが、
僕は、逆に上りで名古屋〜横浜という中途半端な区間を取り上げてしまいましたが、それはそれで僕らしいかもしれません。


■おまけ 下り ムーンライトながら 東京→名古屋



2004年夏のある週末に熊野古道にいくためにムーンライトながらで東京から名古屋を使いました。
しかしかしさすがに青春18きっぷ利用期間中であり、臨時のムーンライトながらは指定券発売日昼に行ったらアウトで、定期のムーンライトながらの喫煙席の東京⇔小田原しか取れず、小田原以降はその席に名古屋まで踏ん張ることになりました。



早速出発したムーンライトながらですが、東京出発時点では40%程度の乗車率でした、しかし川崎、横浜、大船とこまめに乗車してくると次第に満席状態になってきました。



また東京⇔小田原間は全車指定なので、本来は立っている人がいるのはおかしいのですが、ちらほら立っている人がいました。



JRではムーンライトながらの1本前の東海道線普通で小田原まで行ってそこから、自由席車両が設定されるムーンライトに乗ってくれと訴えているようですが、どうもそれを無視されている方もいるようです。


ただし当然車掌さんがくれば、立っていても指定料金を払うことになると思いますが。

小田原に到着すると、私の車両は自由席になりました。
いよいよ地獄の始まりです。通路にたくさんの人が流れ込んできました。
ビックリしました。



おいおい終夜運転中に通路に立ってすごすのかよ?まあ通路に座っている人もいましたが。

もうこの時点でトイレにいくのは、ほぼ不可能です。東京駅でトイレにいって水分を取らないようにしていましたが、それがさいわいした格好です。



結局富士あたりまで起きていた記憶がありますが、目が覚めたら安城を通過していました。まもなくして名古屋に到着、一部車両を名古屋で切り離してムーンライトながらは大垣に向けて出発していきました。



■ムーンライトながら 2007年にダイヤ改正

ムーンライトながらがダイヤ改正で変わります。大きな特徴としては以下の通りです。

【上り】
・名古屋近辺で乗ってくる酔っ払いの排除のために全区間(大垣〜東京)が指定席化
・東京駅到着が20分ほど遅くなりました。

現在 ダイヤ改正後
大垣 23:19発 23:19発
名古屋 23:55発 23:55発
豊橋 00:47発 00:47発
浜松 01:14発 01:19発
静岡 02:06発 02:19発
熱海 03:12着 03:35着
小田原 03:31着 03:53着
東京 04:42着 05:05着

【下り】
・青春18きっぷ利用時のはみ出し分の値上げ。
・一部区間(東京〜豊橋)が全車両完全指定席化されることで、小田原などの途中駅から自由席扱いになるところを狙って乗車することが事実上不可能

現在 ダイヤ改正後
東京 23:43発 23:10発
小田原 01:06発 00:31発
熱海 01:24発 00:51発
静岡 02:26着 01:49着
浜松 03:23着 03:23発
豊橋 04:22着 04:10着
名古屋 06:07着 06:07着
大垣 06:55着 06:55着


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臨時快速 ムーンライトながら 185系 東京駅レポート

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