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これはとあるひねくれた旅行者がやっぱりいいものはいいと思い知らされる物語です。
Uno エピソード
2000年の卒業旅行、ヨーロッパをまわっていた僕は地中海にそってグラダナ→バルセロナ→ニース、モナコ→ローマと青い地中海に沿ってのんびり一人旅をしていました。そのころ、ヨーロッパではサッカーリーグの真っ盛りでそれを目的に旅行をしている日本人もたくさんいました。そんななか僕は、別に俺は関係ないさというスタンスで予定通り週末にローマに入りました。
僕はユースホステルに泊まりました、ちなみにローマのユースホステルはローマオリンピックに使われた宿泊施設を改装したものです。しかもあとで気がついたのですが、同じオリンピック公園にある、オリンピコスタジアムが中田(現 パルマ所属)が当時在籍したASローマのホームスタジアムだったのです。
Due とまどいから決意へ
ヨーロッパのユースホステルはやはりシーズン中は日本人で一杯です。そんな中、このユースに泊まっている日本人はサッカー好きが多い、ここにきてしったのだが、僕が滞在している日曜日に中田が出場する試合がおこなわれるとの事。なんという偶然。しかし、僕は同部屋の日本人がサッカーの話題で盛り上がっているのを尻目に俺は関係ないよとすまし、バチカン王国にいったり、トレドの泉でコインを投げたりして観光に徹していました。
そんなふうにして、とうとう日曜日になりました。ますますヒートアップするみんなを見ているうちにとうとう僕は知り合いになった人に聞いてみました。「どこでチケットって売っているのかな〜?」こうして僕のチケット獲得戦がスタートしました。
スペイン広場だっけ?
Tre ローマ駅へ
とりあえず、チケットがどこに売っているのか分からなかったのでローマ駅近くのTourist Officeでチケットはどこで買えるのか聞いてみる。「Where can I buy the soccer ticket ?」すると「soccer ?」と聞きなおされた。そうヨーロッパではSoccerといっても通用しないことに初めて気がつきます。FOOTBALLといわないと駄目なのです。なんとか理解してもらって、ローマポイントというところに行きました。すると四時からしかチケットは販売しないとの事。そこでサッカーを見るために来たという日本人のおっさん二人と知り合いになり情報交換をしました。そして彼らとチケット屋が開くのを待っていましたが、さかんに臭覚のするどいイタリアのダフ屋がさかんにチケットはないから、買え、買えとしつこく言ってくるではないですか。しかとして、オフィスが開くのを待ちました。
四時に開きましたが、なんと当日券はないとの事。スタジアムで買うしかないと聞いて一同今度はバスでスタジアムで向かうが大渋滞で動かない。いらいらも限界に達しましたが、ここまできたら意地でも見てやるという気持ちになりました。スタジアムにつくと当日券のカウンターが開いていました。走っていこうとするとダフ屋に手を引っ張られて(はんぱじゃなくしつこい(>。<)
)大変でしたが、なんとかかって入場することが出来ました。
苦労して手にいれたチケット
Cinque 最高のプレゼント
今回の試合はアルゼンチン代表バティストゥータが率いるフィオレンティーナ(現ASローマ)との対戦。結構、いいカードみたいだったです。それにしてもイタリアのスタジアムは機動隊はいるし、まだお前小学生だろ!と突っ込みたくなるようなガキが発炎筒をもって走り回っていました。
さて、試合はローマがモンテンラのハットトリックなどで4−0で圧勝でした。しかし、なにより日本人である僕にとって一番おいしいシーンは中田がオリンピコスタジアムで自身初ゴールを決めたシーンを拝むことが出来たことです。本当に俺って運がいいなと大声あげて喜んでしまいました。
中田選手、現在なかなか苦しい立場にいますが、同年の人間としてこれからも頑張ってもらいたいし、僕ももっと頑張っていかないといけないな〜と痛感しました。よく分からない締めでしたが、これが僕のローマの休日です!
ローマ駅で買ったスポーツ新聞
■この時の試合のダイジェストがこちらで見れます。(いや〜便利な時代になったものだw)
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