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銀河鉄道・ムーンライト八重垣号・乗車記
ムーンライト八重垣号乗車記 (関西⇔出雲 交通機関研究)



◆ムーンライト八重垣号の基礎知識

ムーンライト八重垣は大阪と出雲市を岡山・伯備線経由で結ぶ長距離夜行快速列車です。「ムーンライトながら」・「ムーンライトえちご」のような定期列車ではなく臨時列車という形でお盆やお正月のみ運行されます。

ちなみにJR西日本米子支社が企画しているらしく、車掌さんも大阪から米子支社の方が乗り込んでいます。車両は4両で一時代前の客車になっています。あの走り出した瞬間のガックという感じがまさに客車ならではないでしょうか〜なお混雑具合ですが、念のために指定席をとっておいたものの実際は5割にも満たない乗車率でした。あせらなくても乗車できそうだなという感じです。


◆ムーンライト八重垣乗車

Part−1 新快速に抜かれた寂しき長距離電車



阪発のムーンライト八重垣を三ノ宮まで普通電車で先にまわり、ホームで待機していると機関車に引かれて4両編成でムーンライト八重垣が入ってきました。



関西発のムーンライトは「ながら」とは違ってすべてが客車になっており、一昔の鉄道旅行の雰囲気を醸し出しています。ちなみに、車両の中は6割ぐらいの埋まり方で東京〜大垣間のムーンライトに比べるとえらい空いているなという感じです。



さて、いざ走り出してみると、これが本当にとろいです。在来線の邪魔になるのではないかと心配したら、案の定、大久保駅でいきなりとまって、しばらくすると新快速にものの見事に抜かれ去ってしまいました。

長距離電車が近郊電車に抜かれるという屈辱的経験をはじめて味わうことになりました。ですが、くさっても客車、行く先々の駅で帰りの電車を待っているサラリーマンの注目を一身に集めながらちんたら、ちんたら、「出雲の銀河鉄道」は山陽路を進んでいきました。


Part−2 悲劇のダメ・サラリーマン事件



 
ちょっと話がそれますが、乗車中にちょっとした事件がおきたので触れておきたいと思います。三ノ宮駅でサラリーマンが二人、我が物顔で入ってきました。どうも姫路に帰るようです。指定席に座り込んだので、後からまわって来た車掌さんに指定券の購入をたもされていましたが、態度もでかくなんか嫌な感じでした。しかし、神様は彼らにとんでもない罰を用意していました。ムーンライトがその姫路に着いきましたが、彼らは全然目が覚めません。そして、出発のためにドアが”ガタン”と閉めたあたりで、彼らは目を醒めたので彼らは飛び起きてドアをこじ開けようとしましたが「後の祭り」。彼らは見事に乗り過ごして姫路を過ぎてしまったのです。

それから、かれらはドアの前でいました。おそらく普通電車だったら止まるだろ姫路の最寄り駅で降りるつもりだろうと考えていたんだろうと思いますが、そうは甘くはないです。なぜなら次に止まるのは1時間10分後に停車する「岡山駅」だらかです。



 たまたまやってきた車掌にその事実を知らされた時の彼らの表情は、あまりに面白すぎて僕は笑いを押えるのが大変なくらいでした。おそらく岡山で降りてビジネスホテルで一夜を過ごして、翌日の新幹線で帰ったのではないでしょうか〜ついでに出雲まで来ればよかったのに。とも思いましたが。


Part−3 午前2:00の岡山駅前、AM/PMでの買出し



岡山駅に1時30分前に着いたムーンライトは先頭の機関車を付け替えたりする作業や到着時間を調整するため一時間ほど岡山駅で待機します。ちなみに上りのムーンライトとはここですれちがうことになります。



ところでどんな大きなターミナル駅でも夜中の2時、3時に改札をあけている駅はそうないのではないでしょうか?そんなことを考えると岡山駅での停車時間は意外に面白いものです。



 ここで愛知県にある大手自動車メーカーに勤めるに坂下くんに話しかけられて、一緒にいたのですが、彼に「なんか食べるところはないですかねー」といわれたのでとりあえず、改札を出て岡山駅の近辺を散策してみました。すると駅から徒歩5分のところにam/pmがあったので、そこで食料を買ってきました。ちなみに駅前には夜中も開いているうどん屋があったのでそっちも要チェック!



それにしても岡山駅にいると夜中でも貨物やブルートレインなどがひっきりなしに通り過ぎていきます。まさに眠らない駅です。




Part-4 電気をちょっと拝借



 
倉敷からは、いよいよ伯備線に入っていき、山陰を目指しひたすら北に上がっていきます。他のインターネットサイトではだいぶカーブが多いので揺れが大きいとコメントがあったのですが、岡山でも歩いてぶらついていたりしたので、急に疲れが来たのか眠さも限界で意識を失っていたので、ほとんど何も覚えていません。ただ途中でふと目を覚ました時、雪が降り積もっているのをうっすら見て感動してしまいました。(まさに桑田さんの「白い恋人達」の世界?



 そして気がつくと、ムーンライトは山陰本線に合流して米子駅に到着していました。ところで気がつくとデジタルカメラのバッテリーが弱りかかっていることに気がつきました。ムーンライト八重垣を取りすぎてバッテリーが弱りかかっているのです、早速慌てて米子駅とある場所にあったコンセントをお借りして充電してしまいました。(JR西日本さん、ごめんなさい。)おかげでだいぶ助かりました。(ちなみにムーンライトにもひげそり用のコンセントが用意されていたらしい。あとで気がついたのですが。




Part−5 長い長い九時間のロングラン



 はっきり言って3時間くらいしか寝ることが出来なかったし、座席の寝心地もそれほどよくなったのであまり疲れが取れないままでした。しかし、車掌さんによる車内放送で出雲観光に観光に関しての放送があり、ほとんど覚えてはいないのですがちょっと感動してしまいました。なにはともあれ、7時過ぎに出雲市の駅に降り立ちました。出雲の天気は前日は雪が多少降ったものの曇りです。


◆結論(安く快適に山陰に行くには?) 




はっきり言ってムーンライト八重垣を使う人はある程度の体力がないと翌日の行動はかなりきつくなるのを覚悟すべきだというのがよく分かりました。ただ次の条件に見合う方にはムーンライトを使っていただきたいと思います

1、青春18きっぷでムーンライト使用日に木次線などのノリつぶしを考えている方。

2、岡山駅で沢山の夜行電車を拝んで興奮できる方。

3、腰がいい人。(はっきり言ってムーンライトは腰に相当にきついです。)
 

それ以外の方には、高速夜行バスをお勧めします。梅田22:50発、出雲市駅7:35着ですが、座席は横3列でリクライニングできる角度もかなり広がります。なお夕方に関しては約4時間で僕を大阪に連れて行ってくれました。(さらにビデオ上映、コーヒー、お茶のサービスまでの至れり作れせり)なお値段は梅田⇔出雲で5500円。ムーンライトを使った場合、青春18切符で4400円ですから、上の条件に当てはまらない方はバスを利用をお勧めします。




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